叢書・ウニベルシタス 1206
新フランス革命史

四六判 / 926ページ / 上製 / 価格 9,680円 (消費税 880円) 
ISBN978-4-588-01206-8 C1322 [2026年07月 刊行]

内容紹介

フランス革命を旧体制末期の「上からの革命」からナポレオンによる革命の「掠め取り」まで四期に区分して叙述。地方や植民地や対外関係の動向、ジェンダー問題をも扱い、英米圏での研究成果をも取り入れて、従来の伝統史学や修正史学を乗り越える。「恐怖政治」、「貴族」、「反革命」等の範疇や様々な「革命神話」を解体しつつ、革命の展開過程を辿る画期的な通史。

著訳者プロフィール

ジャン=クレマン・マルタン(マルタン ジャン クレマン)

ジャン=クレマン・マルタン(Jean-Clément MARTIN)
1948年、ヴァンデー県の東隣のドゥー゠セーヴル県の生まれ。エマニュエル・ル・ルワ・ラデュリの指導のもとで課程博士論文(ドゥー゠セーヴル県の県庁所在地ニヨール(Niort)の18・19世紀における倒産を扱ったもの)を提出(パリ第一大学)した。パリ第十三大学講師を経て、1990年にナント大学教授、その間にやはりル・ルワ・ラデュリの指導のもとで国家博士論文「ヴァンデー戦争とその記憶。1793–1980年」を提出(1987年)。2000年にパリ第一大学のフランス革命史講座教授となり、同時にフランス革命史研究所所長に就任した。2008年に退職し、現在は名誉教授。革命史研究のほかに、歴史教育のあり方を検討し、政府への提言も行なってきた。主な著書に、革命と反革命との間の弁証法的関係を解明したContre-Révolution, Révolution et Nation en France, 1789-1799 (Seuil, 1998), 革命期の暴力が旧体制下のプラティークに由来していること、「恐怖政治」とそれにまつわる伝説・神話の創出を解明したViolence et Révolution : essai sur la naissance d’un mythe national (Seuil, 2006) ; La Terreur : vérités et légendes (Perrin, 2017) ; Les échos de la Terreur : vérités d’un mensonge d’État, 1794-2001 (Belin, 2018),邦訳に、『ロベスピエール──創られた怪物』(田中正人訳、法政大学出版局、2024年)がある。

田中 正人(タナカ マサト)

田中 正人(タナカ マサト)
1944年生まれ。京都大学大学院法学研究科博士課程満期終了。愛知県立大学外国語学部(フランス学科)教授を経て、愛知大学法学部教授。愛知大学名誉教授。著書に、『1848 国家装置と民衆』(共著、ミネルヴァ書房、1985年)、『規範としての文化』(共著、平凡社,1990年)、『世界史大系 フランス史3』(共著、山川出版社、1995年)、訳書に、レモン『フランス 政治の変容』(共訳、ユニテ、1995年)、シアパ『革命家グラッキュス・バブーフ伝』(彩流社、2019年)、ブォナローティ『平等をめざす、バブーフの陰謀』(法政大学出版局、2020年)、シアパ『革命家ブォナローティ伝』(彩流社、2021年)、ブルスティン『創られたサン=キュロット』(法政大学出版局、2022年)、など。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はしがき
序文

第Ⅰ部 上からの革命──失敗の理由
第1章 諸革命の時代
第2章 絶対君主政。身動きできないガリヴァーだったのか?
第3章 国民の間の裂け目
第4章 世論の諸相
第5章 ブルボン家の失墜

第Ⅱ部 最後の革命──再生か革命か
第6章 君主政的革命から国民革命へ
第7章 革命の指導
第8章 一体性の追求
第9章 国民、国家そして宗教
第10章 諸矛盾の政治化
第11章 見せかけの勝利
第12章 分裂した国民

第Ⅲ部 第二革命──社会革命。共同体的ユートピアそれとも好戦的国家
第13章 民衆と革命家
第14章 分裂した国家──一七九二年九月 ― 一七九三年七月
第15章 戦争の指導──一七九三年七月 ― 一七九三年十二月
第16章 革命化した国民──一七九三年十二月 ― 一七九四年四月
第17章 テルミドールあるいは混乱

第Ⅳ部 掠め取られた革命──宮廷革命とクーデター
第18章 革命と反動の間で
第19章 新体制
第21章 革命の体現者

訳者あとがき
文献目録
主要登場人物索引